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男女の働き方とキャリア意向に関するレポートを発表 女性管理職比率30%未満の会社は7割超、うち3%未満が約3割 3%未満組織の「テレワーク」、「時短勤務・短時間勤務」の導入率は平均以下(パーソルホールディングス)
パーソルホールディングスは、男女の働き方とキャリア意向に関する実態調査を行った。
本調査は、近年多くの会社で取り組まれている「女性活躍推進」のため、男女の働き方に関する考え方の違い、キャリア意向といった点に焦点を当て、男女の働き方に関する課題や女性活躍推進の取り組みについてまとめたもの。
大企業から中小企業までの管理職および一般職1,000名を対象に調査し、男女、役職、企業規模別による傾向なども比較した。
また、本調査は、男性管理職・女性管理職・男性一般職・女性一般職の4区分で分析した。
調査結果 概要
1.働き方実態に関する男女役職別傾向
・「コロナウイルスの感染拡大で変化があり、これからも変化後の働き方を継続したい」という人は、女性管理職が59.4%と、他の属性より高い傾向。
・コロナウイルス感染拡大以降の残業時間について、女性管理職は「増えた」が「減った」を14.5ポイント上回る一方、男性管理職の場合、「減った」 の方が18.6ポイント高い。
2.キャリア意識に関する男女役職別傾向
・キャリアアップをしたいと「考えている」の割合は、女性管理職が64.6%ともっとも高い結果に。
・キャリアアップのための取り組み実施理由は、「自身のスキルアップのため」がすべての属性で1位。一方、男女一般職は「給料アップのため」、管理職は「業務の幅を広げるため」が2位に。また女性管理職だけは、3位に「昇進のため」がランクイン。
3.女性管理職比率と組織運営傾向
・女性管理職比率が30%未満の会社が全体の7割以上。その中で、女性管理職比率が「3%未満」と答えた企業は29.0%。
・女性管理職比率が3%未満の組織の「テレワーク」、「時短勤務・短時間勤務」の導入は、平均より低い傾向。
・女性管理職比率が3%未満の組織は、女性管理職比率が3%以上の会社に比べて生産性が低い傾向。
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